「ENZO Ferrari」
この車名を聞くと、私は実車よりもMINI-Zを先に思い出してしまいます。
それだけMINI-Zレーサーのラインアップ史上、その存在感は別格なのですね。
改めてそう実感いたします。
いつも大変お世話になっております。
さてそのMINI-Zレーサーでの歴史を語る上でに欠かせないその
ENZO Ferrariが2003年の発売より10年目に突入し、進化を遂げました。
因みに「ENZOFerrari 開発秘話1~4」はこちらです↓
http://ameblo.jp/kyoshoblog/entry-10375313170.html
http://ameblo.jp/kyoshoblog/entry-10390595535.html
http://ameblo.jp/kyoshoblog/entry-10407258728.html
http://ameblo.jp/kyoshoblog/entry-10445761839.html
既に静岡ホビーショーで発表されてますが改めて
[ENZO Ferrrari GT Concept]
ご紹介させていただきます。
実車の生い立ちについて、あまり詳しくはフェラーリさんから説明はありません。
FIAGT選手権に参戦する為のテストベッドとか、マセラティMC12GTの開発車両だとか、噂は定かではありません。
「え、本当にこの車、実在するの?」
という方もいらっしゃると思います。
この車の公式画像など、フェラーリは一切リリースしてないと思います。
無理もございません。
しかし私は断言できます。
「間違いなくこの車は実在した」と!
なぜなら私はこの車をこの眼で見たからです。
場所は申し上げられませんが今もどこかで眠っているはずです。
というわけで公となった秘密のマシン、
[ENZO Ferrrari GT Concept]
鈍い輝きを放つセミグロスブラックとマットの中間ともいえる絶妙な艶加減が特徴です。
ボディカラー変更と追加パーツだけでベースがノーマルエンツォとは思えないほどに、全く異なるアピアランスを感じていただけましたでしょうか。
それでは細かいディテールをみていきましょう。
フロントは完全にノーマルエンツォと同一です。
ヘッドライトシールドも実車と同様に完全ブラックアウト仕上げ。
しかしちゃんと内部にはヘッドライトも装着されてますのでご安心を(*外から全く見えませんが)。
やはりホイールも気になりますよね。
前後のホイ-ルも専用の新規パーツです。
気になるオフセットはノーマルENZOと同一の
Ft:1.0mm
Rr:3.0mm
さてそれではこのマシン最大の”見所”ともいえるリアエンドを見ていきましょう
ご覧になってすぐわかるのは大型ウイングとリアフードに追加されたエアダクトですね。
これだけでかなり印象が変わります。
”蛇腹” もしくは ”ホース”
と呼んだほうがイイかもしれません。
いかにもプロトタイプならではの突貫作業感が良く表れてますね。
更に見ていきましょう。
巨大なダウンフォースを得る為に無理やり取り付けられた大型ウイング。
いいですね~、全てが直線で構成された全く普通の形のウイングです。
このウイングが選ばれ、装着された裏にはどんなエピソードがあったのでしょうか。
因みにこのウイングはスクリューを使用してボディに取り付けられていますので、
強度もバッチリです。
追加されたのはウイングとダクトだけではありません。
よく見ると.........。
お気付きになりましたでしょうか?
そうです、リアウイングの下にはオイルクーラーとおぼしき熱交換器がひっそりと鎮座してます。
「きっと、テスト中に想定以上に油温が上がって、慌てて取り付けたものなのでしょうね」
と勝手に想像が膨らみます。
それだけではありません。
実は省かれたディテールもあったりします。
はい、テールライトがありません。
実車がこうなのだから仕方ありません。
きっとイタリア人的には
「レースに参戦するときに付ければいいんじゃないの」
的な考えでいたのでしょうね。
それとは対照的に前後にはしっかりと
「フェラーリエンブレム」
が取り付けられていることについてスタッフの誇りを感じます。
モデルでは実車と同様、テールライトの取り付け穴は塞がれてます。
「エッ!、じゃぁ、もうノーマルエンツォは作れないの!?」
と思う方もいらっしゃいますでしょうが、そこは問題ございませんのでご安心ください。
もっと見てください。
やはりこのマシンはリアエンドから眺めるのが一番美しいと私は思います。
最後に
結局実戦に投入されることなく、幻に終わったこの
「ENZO FERRRI GT プログラム」
実は形を変えて世の中に現れたことは皆様ご存知ですか?
勘の良い方は既にお気づきでしょう。
そうです!
それとは皆様ご存知の
その発展系で860馬力を誇るFXX Evoluzione.
全ては繋がっているのです。
実車で全てこのマシン達を手に入れることは夢のまた夢のまた夢のまた~.........。
ですが、今回ENZO GTコンセプトがリリースされることにより、MINI-Zで
F40
↓
F50
↓
Enzo Ferrari
↓
Enzo Ferrari GT concept
↓
FXX
↓
FXX Evoluzione
↓
599XX
とスーパーフェラーリの進化の系譜をあなたの手のひらで確認することができるのです。
全て揃えることによって、偉大な創設者、エンツォ・フェラーリの魂に少しでも触れることが出来るのです。
この最後のピースを埋めるマシン、
「ENZO Ferrari GT Concept」
きっとあなたのMINI-Zフェラーリコレクションに欠かすことができないモデルとなることでしょう。
ボディ&シャシーセットで8月発売予定です。
それでは皆様、素敵な思い出に残るような眩い夏をお過ごしください。
本日の担当は髙橋恵太でした。